平成18年度 東京都内水面漁連の活動

カテゴリー:活動報告


10/18 全国内水面漁業組合連合会主催の、平成18年度全国事務担当者研修会(宮崎市)に事務局が参加しました。
各都道府県の内水面漁連の事務局を中心に約60名が参加。
①山から海への生態系保全型漁業について(日本シジミ研究所 所長 中村幹雄)
②川の水産資源を育む安価な土木工事-水辺のわざ(水産大学校 浜野龍夫)
③渓流漁場のゾーニング管理について(中央水産研究所 中村智幸)
④アマゴ漁場におけるゾーニング管理の実証試験 大分県農林水産研究センター 木本圭輔)
以上4名の先生方の講演がありました。簡単な魚道の工法例、あるいは内水面漁場を取り巻く課題(種苗放流による在来個体群の消失、遊漁者の多さとニーズの多様化、漁協の収入源等これらの問題を解決すべく渓流域のゾーニング管理の必要性を強く感じ、有意義な研修会でした。
9/14 宮城県仙台市にて第49回全国内水面漁業振興大会が行われ、約600名の内水面漁業関係者が集まりました。東京都内水面漁連は会長をはじめ6名の役職員が参加しました。(写真)
河川の環境悪化等に関連して、内水面漁場環境の保全に対する件・カワウと外来魚による食害対策に関する件・アユの冷水病対策について・漁業券侵害における罰則の強化について・内水面漁業振興予算の強化拡充について等、内水面漁業が現在抱えている問題点が各ブロックの代表者より提出され、採択されました。
9/2 9月以降の活動ですが、9月2日(土)には内水面漁場環境保全活動事業の一環として小学生や釣りの初心者を対象とした釣教室を奥多摩フィッシングセンターで行いました。今年で3年目になりますが、今年も東京海洋大学客員教授の奥山文弥さんに講師をお願いし、羽村市の小学生約30名が参加しました。釣りはもちろんですが、多摩川に生息する魚族についても奥山さんより説明がありました。(写真)
8/31 昨年9月1日関東甲信越10都県(東京、新潟、山梨、神奈川、千葉、茨城、栃木、長野、埼玉、群馬)の内水面漁業関係者が集まり、内水面における環境の保全等を議題に第50回内水面漁業中央ブロック大会を東京都内水面漁連が当番で実施いたしました。
18年度は神奈川県内水面漁連が担当で8月31日、神奈川県箱根(湯本富士屋ホテル)にて昨年同様に第51回内水面漁業中央ブロック大会が開催され、東京都内水面漁連から、傘下組合より13名が出席しました。(写真)
昨年東京都が提案いたしました「土砂の堆積による河床の平板化対策及び河川利用の規制緩和について」は全国内水面漁連より関係各省に要望し、国交省河川局においては、河川環境の維持に力を入れてきており、河床の平板化についても基本的にその対応を実施しているとの回答です。以下【国土交通省河川局河川環境課からの回答】です。
【昨年3月に策定、公表した「魚がのぼりやすい川づくりの手引き」の主旨等を踏まえ、治水・利水とのバランスや地域ごとの実情に応じ、必要な措置を講じてまいります】
6/15 参議院会館にて中央ブロック会長会議に先立ち、緊急・広域カワウ被害防止対策に係る、平成18年度関東ブロック協議会に午後1時より出席しました。東京都内水面漁連では追い払いを中心にこの事業を実施しておりますが、、改めて水産庁の方から注意事項、事業の進め方の説明等を受けました。4月に一斉追い払いを東京都、神奈川県、山梨県で行いました。この3都県でカワウの飛来は減少しましたが、追い払われたカワウはどこかへいって餌を食べているはず。全国で連携して行うことが必要であるということで意見が一致しました。
5/23 秋川漁業協同組合、小庄池にて、奥多摩、秋川、多摩川漁協の実行委員7名及び東京都水産課が出席し、江戸前アユ中間育成事業実行委員会を開催いたしました。内水面漁連の役員改選に伴い、実行委員長に漁連の福島会長が選出されました。本年は、現在江戸川産稚アユを中心に約56000尾を蓄養しており、6月8日配分案に基づき放流予定となりました。(配分案 奥多摩漁協 22,400 秋川漁協 28,000 多摩川漁協 2,240)
8月末~9月にかけての成長が期待されます。(写真 小庄池
4/20 4月20日 東京都内水面漁業協同組合連合会第54回通常総会が開催されました。本年度は役員の改選期にあたり代表理事会長に福島一夫さんが就任いたしました。
3/23 3月23日、全国内水面漁連の事務所がある、三会堂ビルにおいて中央ブロック事務担当者会議に出席いたしました。関東カワウ広域協議会呼びかけで行われた、冬季カワウ追い払いについて各県より効果、問題点等協議しました。東京都ではかなりの効果があったということと、4月中旬より始まる稚アユ放流にあわせて再度追い払いを計画していることを報告しました。昨年は東京都が開催担当で行われた中央ブロック大会ですが、今年度は神奈川県が当番で8月末に開催予定となっており、内水面漁業が抱えている問題が議案として提出されます。
2/15 2月13日(月)参議院会館において桜井全内会長以下各漁連会長、事務局出席のもと、内水面中央ブロック協議会漁連会長会議が開催され大谷会長、事務局出席しました。昨年は東京都内水面漁連が当番で行った中央ブロック大会ですが、今年度は神奈川県が当番で行うことが決定しました。また各県で抱えている問題等について意見交換をいたしました。
カワウの食害の問題を筆頭に、冷水病によるアユ漁業の不振、河川環境の悪化等の問題を中央ブロック大会で訴えていくことで了解されました。
2/12 近年、内水面におけるアユ漁業は、冷水病等の影響で著しく衰退しています。東京都内水面漁連では昨年より東京湾に遡上する天然アユを採捕し、これを蓄養して放流用種苗にする江戸前アユ中間育成事業を進めています。東京都水産課より行政的な指導を受け、東京都島しょ農林水産総合センター(旧東京都水産試験場)の協力を得て行うものです。1月31日に奥多摩漁協の会議室において、東京都水産課、島しょ農林水産総合センター、奥多摩漁協、秋川漁協、多摩川漁協の実行委員が集い、協議を行いました。
調布堰で遡上する天然遡上稚アユを採捕し、これを上流にある秋川漁協の小庄池で蓄養し、多摩川、秋川に種苗として放流する計画です。
17年度は20000尾放流することができました。
稚アユの遡上状況にも左右されますが、4月下旬~5月上旬にかけて稚アユ50000.尾を採捕し蓄養、放流と考えています。稚アユの採捕状況等は追って掲載予定。